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水墨画

なぜ水墨画なのか

墨と膠で溶いた金粉を使用した龍画

水墨画に目覚めたきっかけ

「なぜ水墨画なの?」「大学は芸大?」とよく聞かれます。

大学は芸大でもなければ絵を習った事もありません。ただ、大学在学中にフランス留学をした事がきっかけで「日本文化を大切にしたい。広めたい」という強い想いが生まれたため、日本にちなんだ事をしたいと思うようになりました。

フランスでは香水の街グラースという地で香水工場をめぐっていました。

化粧品の研究者になりたかったので、数々の化粧品有名ブランドを創出するフランスにて化粧品や香水の勉強がしたかったからです。

しかし、グラースの工場では日本の原料や化粧品技術をとてもほめられたのです。今まで海外のきらびやかな世界観に魅了されていたため日本の原料や技術には関心がなかったのですが、この時初めて日本に興味を持つようになりました。同時に、日本の技術力を理解しておらず、文化の話もままならない自分自身がとても恥ずかしく思えました。

帰国後は「日本の良さを自分なりに表現したい」という想いから、昔から好きだった絵を活かして日本を表現するようになりました。そこで出会ったのが水墨画です。

水墨画をはじめて感じてこと

水墨画は習ったことはありません。日本水墨画協会にて基本は学びましたが、最初は筆ペンでイラストを描いていました。

水墨画は白と黒の濃淡だけで表現する世界。水の量や墨の種類、和紙の種類によって全く異なる表現ができる大変繊細で奥ゆかしさがある日本人の精神を表すような画法だと思っています。古来中国から伝来しましたが、日本独自の発展を遂げた日本が大切にしなければならないARTだと思います。

獲物を狙う鋭い眼光を持つ豹

日本の若者にも日本文化に興味を持ってもらうため

水墨画を通して日本文化を大切にし、発信したいという想いから画法も工夫しています。上記の水墨画のように昔ながらの技法を使用した水墨画を描きつつ近代的な絵も良く描いております。

例えば、上記は日本の小紋柄として人気の高い「青海波」の波を描きつつ、大阪 “道頓堀” をイラストにしています。イラストを描く時は必ずと言って良いほど小紋柄を取り入れます。今回取り入れた穏やかな波がどこまでも続いている様子を模様にした「青海波」は、未来永劫にという意味が込められた吉祥柄です。 平穏な暮らしが続いていく様にという願いが込められています。

上記の壁は飲食店さんの壁なのですが、青海波の未来永劫という吉祥柄ってとても運気が上がりそうで良くないですか?

水墨画も描きつつ現代の若者にも日本文化に興味を持ってもらえるきっかけづくりを行っています。

日々Instagramでも更新しているのでよかったら遊びに来てください。

この記事の著者

井上 慶美

1986年生まれ。大学では 理工学部 生物学科にて化粧品原料であるセラミドの研究を行う。化粧品メーカーにてブランド立ち上げを行う傍ら墨絵師として活動を開始し、2023年9月に独立。
フランス留学をきっかけに日本文化と伝統を大事にしたいという想いを持ち、元々好きだった絵を通して日本文化を発信するために活動中。
昔ながらの技法を大事にしつつ現代に即した要素も取り入れながら墨絵を展開している。

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