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ライブペイント

水墨画のライブパフォーマンス

今回はビバベリタスという着物リメイクを中心としたブランドさんのファッションショーで水墨画ライブペイントさせていただきました。着物に関しては和文化を広めたいという想いからしっかり勉強しなければと思い着付け教室や着物屋さんにてルールを教えてもらったりしていたのですが、、、難しい。

そんな難しい着物をリメイクして美しい部分はそのままドレスにしちゃうなんて!

着物って敷居が高くて取っつきにくいと思いますが、そんな着物を着やすく現代のドレスという形に落とし込んだブランドがビバベリタス。和文化を現代の形に昇華している部分にとても魅力を感じ今回私も気合を入れてライブさせていただきました。

ショーのコンセプトに合わせた水墨画

ファッションショーのコンセプトは「凛」

凛という言葉を聞いた時「凛とした女性」「凛として咲く」という言葉が頭にすぐ浮かんできました。なのですぐに凛とした女性を完成させようと思いました。

こちらが完成した絵です。サイズはF50です。

ライブペイントの時間は40分。とても長いです。ショーが始まるまでの歓談の時間にお客様が楽しんでくださるコンテンツとして描かせていただきました。

水墨画40分間のライブペイント

水墨画なので墨一色です。一色で40分間もどうやって時間持つの!?と思われる方もいらっしゃると思います。ライブペイントの見どころはどんどん変わっていく様子を楽しめる点です。つまり単調に描くだけではお客様は楽しめません。なので絵にストーリーを持たせたいと思いました。

今回はこのショーのコンセプトである「凛」という漢字を書きました。

その次に墨を垂らせて「雨」を表現。さらにタオルでぼかして「くもり」を表現しました。

F50のキャンバスに書道甲子園で使用する強い和紙を張っているので殴り描きしても破れません!

次に女性の顔を描いていきます。

着物をリメイクしたブランドさんなので、もちろん凛と着物を着た女性を描きました。帯に刺さっているのは木の枝です。

木の枝に家で作ってきた桜のスタンプを金絵具でポンポンポンポン!この時会場にいた女の子に「やってみない?」と声かけしたのですが恥ずかしくて出てきてくれませんでした。ライブは参加もできる点も見どころだと思うので、もっと参加しやすい環境が作れたらよかったな…と反省。

こちらが完成した絵です。

雨の日も、くもりの日も、前をまっすぐ向いて凛として咲く女性 これが今回描かせていただいた絵です。ビバベリタスさんへのプレゼントです。

銀色で青海波のスタンプもポンポンしました。

今回もランウェイのど真ん中で描かせていただきとても高揚感があり楽しかったです。私は身長もなければ美人でもスタイルが良いわけでもないので、ランウェイに立つなんて事は生きている限り絶対にないと思っておりました。しかし、墨絵師として立つ事ができて驚きです。

最近「化粧品会社出身のくせに着物を綺麗に着るようお勉強なさっては?」というアンチコメントをいただいたのですが、まさにその通りだな…と反省しました(化粧品会社出身は関係ないと思いますが笑)

着付けもしっかりしてまたブランドさんのショーにて水墨画ライブペイントさせていただけると嬉しいです。

こちらのライブペイントの様子も私のInstagramにて公開しているので是非ご覧いただけると嬉しいです。

この記事の著者

井上 慶美

1986年生まれ。大学では 理工学部 生物学科にて化粧品原料であるセラミドの研究を行う。化粧品メーカーにてブランド立ち上げを行う傍ら墨絵師として活動を開始し、2023年9月に独立。
フランス留学をきっかけに日本文化と伝統を大事にしたいという想いを持ち、元々好きだった絵を通して日本文化を発信するために活動中。
昔ながらの技法を大事にしつつ現代に即した要素も取り入れながら墨絵を展開している。

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