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飲食店の壁に水墨画を描く

ラーメン屋の店内の壁に墨絵を描かせていただきました。

海外のお客様を積極的に取り入れたいとの事だったので、武将が戦っている様子を描くことに。天井の龍と虎の絵に合わせて、よく龍虎の戦いとして例えられる「上杉謙信」と「武田信玄」を描かせていただきました。5回に及ぶ川中島の戦いは戦国武将に大きな影響を与えたと言われています。

川中島は長野県なので、京都は関係ないのですが…やはり武将は迫力ありますよね!龍と虎と言えば「甲斐の虎」武田信玄と、「越後の龍」上杉謙信を真っ先に思い浮かべるので、この2人の有名な武将を壁に描かせていただきました。

こちらが武田信玄さんです!下書きを鉛筆でした後に右下にある屋内用の黒いペンキと筆(タオル)で描きました。所要時間は15分程度。

こちらが上杉謙信さんです!騎馬の印象が強いので、馬も描きました。こちらの壁の方が若干広かったのですが、こちらも20分程度で完成しました。とにかく描き始めるとものすごく早いです。

この絵を描く様子は私のInstagramのリールに載せているので是非遊びに来てください。

和風造りの飲食店に絵を描く時気を付ける事

和風造りの店舗さんで多いのが「障子」「土壁」「木」です。この障子や土壁や木って通常のよくある養生テープだと強すぎて剥がれてしまうんですよね。

養生テープって一般的には緑色のものを見たことがある方が多いと思うのですが、実は色んな種類がありますし、色もカラフルです。床に使う際は強粘着の養生テープを使うのですが、木や土壁の時は黄色のマスキングテープを使う事が多いです。

マスキングテープとは紙を素材とする薄いテープで、塗装時に塗料がはみ出さないように使うのですが、粘着も緩やかで木や土壁などを傷つけません。一方で耐久性は低いので、水に濡れたら意味がなくなるのですが・・・

私はスコッチ(R)マスキングテープを繊細な壁には使用します。店舗に傷をつけない一番やさしいタイプのテープなのでは?と思っています。

雲竜図及び側面の絵が完成

もし京都にお出かけする事がありましたが覗いて欲しいのですが。

このように完成しました。周りの木や土壁にも一滴もペンキを垂らすことなく躍動感があるお店が完成したと思います。

天井の虎の下には武田信玄(甲斐の虎)、龍の下には上杉謙信(越後の龍)という点も地味なこだわりです。この絵はラーメン店のカウンターの向かいにあるのですが、この絵を見ながら仲間同士で切磋琢磨し、素晴らしい味を追求していってほしいなと思います。

特にあさりラーメンがおススメですよ。

📍お店の場所

くそオヤジ最後のひとふり 河原町三条店

京都府京都市中京区三条通河原町西入石橋町30

075-746-3732

この記事の著者

井上 慶美

1986年生まれ。大学では 理工学部 生物学科にて化粧品原料であるセラミドの研究を行う。化粧品メーカーにてブランド立ち上げを行う傍ら墨絵師として活動を開始し、2023年9月に独立。
フランス留学をきっかけに日本文化と伝統を大事にしたいという想いを持ち、元々好きだった絵を通して日本文化を発信するために活動中。
昔ながらの技法を大事にしつつ現代に即した要素も取り入れながら墨絵を展開している。

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