ライブペインティングアーティストとして活動
海外向けイベントのショーなどで水墨画のライブペイントをさせていただくことも多いです。墨一色だと時間的に余ってしまったり、華やかな場面ではアクリルガッシュを使って日本風の絵を描く事もあります。
今回は水墨画でどのようにライブペイントを行ったかをお伝えしていこうと思います。企業様からライブペイントのご相談が来ている方や、ライブペイントをご依頼したいと考えている企業様も参考にしてみてください。
ライブペインティングとは
その名の通り、即興でその場のキャンバスに絵や文字を描くことです。私の場合は短くて15分、長くて60分のライブを経験しております。
15分の場合はファッションショーのブランドの切り替えのタイミングなどです。
60分の場合はブランドのPR発表会やお食事会中などです。
今回は東京 青山で行われたファッションブランドさんのショーでのライブペイントの様子をお伝えしようと思います。Achicという洗練された魅力的なさりげない着こなしをコンセプトにしているクールなブランドさんです。逞しく育児も仕事もバリバリこなす女性が作ったブランドでして、頑張る女性という意味から私にお声がけがかかったという流れです(私はそんなカッコ良い女性ではないのですが…笑)
今回はショーの合間の15分程度の時間、お客様を楽しませるという意味で2回のライブペイントを行うこととなりました。
この日はお休みの日、子供を保育園に預ける事も難しいというのと、私の旦那さんがなんとファッションショーのカメラマンとして参加することとなったので子供も一緒に連れて行きました。
実は、お声がけしてくださった方が私の子供のファンでいてくださったので、子供も一緒にライブしてみようという話になりました。
ライブペインティングのキャンバスの大きさ
みなさんランウェイというと長い印象がありますよね…当たり前ですが。40M程度は普通にあります。
その脇に椅子が並べられているのですが、ランウェイの端でライブをすることとなりました。つまり遠くの方は見えない。
なので私はいつもF40~F50程度のキャンバスに描くことにしました。F50サイズであればギリギリ手持ちで運べるディーゼルにも載せることができますし、電車でも運べるサイズです。
このイベントの時は確かF40程度だったと記憶しております。
こちらが実際のランウェイの様子。切り替えの場面で急いで養生をしてディーゼルとキャンバスを用意で15分でパッと描きます。ちなみに着物はシルクですが、イベント用なので墨まみれです。
ライブペイント中はいつも音楽がガンガンなっているので、とても楽しく描くことができます。選曲に関しては流して欲しい曲を言えば流してくれるイベント会場がほとんどです。
この時はDJさんがリアーナさんをずっとかけてくれておりました。和洋折衷な感じでとても粋だなと思いながら描いておりました。ブランドがとてもクールなので、あまり和すぎず、かっこいい感じの水墨画を描かせていただきました。
ちなみにキャンバス生地には墨は乗りません!墨を弾いてしまいますので、私はいつも和紙を障子ノリでくっつけてから持っていきます。
障子を貼っている部分は拡大するとよくわかると思います。こんな感じです。この絵の右下部分が真っ黒になっているのはわが子のせいです。
子供も一緒に水墨画ライブペインティング
実はわが子(2歳)も一緒によく絵を描いています。
2歳児の迫力ある筆に、会場はかなり盛り上がっておりましたが、やはり墨を扱うので少し怖かったです。養生はしっかりしておりましたが、どこに飛ばすか分からず…
完成した絵はプレゼント
最初の1枚目に描いた墨絵はデザイナーさんの似顔絵!ということでプレゼントさせていただきました。どうでしょうか?似ておりますでしょうか?15分で描いたので躍動感がとても出ました。
ライブペイントの様子も私のInstagramで動画に残しておりますので、是非見に行っていただけると嬉しいです。
ライブペイントはイベントのコンセプトに沿った絵を即興で描かせていただけるので、ご相談お待ちしております。